株式会社ヤマニパッケージ 様
導入年月 | 2008年5月 |
利用ユーザ数 | 115名 |
導入形態 | オンプレミス |
導入目的 | 営業情報の共有による提案力の向上 |
- 各営業担当者の情報を共有して成功事例を抽出し、提案力向上をはかりたい
- 営業担当者に「iPad」を配布し、外出先からでも『戦略箱』を活用できるようにした
- 現場社員や管理職だけでなく、経営トップも積極的に『戦略箱』を活用し、情報共有とコミュニケーションを進めている
商品を彩り、引き立てるパッケージの専門企業
『戦略箱』による情報共有で提案力が向上
同社が『戦略箱』を導入したのは2008年。原稿執筆時点の2016年7月で導入8年目に入っている長期ユーザで、営業部門を始め約100人が『戦略箱』を利用している。
同社営業2部の遠藤博幸課長は「『戦略箱』では、さまざまな業種のお客様を訪問している他の営業担当者の日報が見られるほか、数多くの情報を共有することができます。そうやって『戦略箱』で共有した情報をもとに、たとえば他部署の担当者がフルーツ店に納入したパッケージを洋菓子店に持って行くというように、成功例を参考にして提案を行っているのが当社の特徴です」という。厳しい競争の中で勝ち残るためには情報力が何をおいても不可欠であり、『戦略箱』はまさにその情報力の基盤としての役割を担っている。同社が力を入れている「良いアイデアが生まれる環境作り」を、『戦略箱』が情報面から支えているといっても過言ではない。
8年前は、日報も週間行動予定表も手書きで作成されていた。他の営業担当者の日報が見られないのはもちろん、必要な事項を検索することもできず、個人個人の行動履歴も残らなかった。ところが『戦略箱』による情報共有が進んだ今では、営業担当者が日報を『戦略箱』に入力すると、関連部署に即座に情報が配信され、たとえば資材部門の担当者から関連情報についてアドバイスのコメントが寄せられたりする。情報の「見える化」により、クレーム情報も共有されるので、担当部署以外の社員もクレームの内容や処置について知ることができ、似たような問題の再発防止に役立っている。
「iPad」で外出先からあらゆる情報にアクセス
同社の営業担当者は1日8~10件の顧客先訪問をこなし、車で移動していることが多い。平日5日のうち4日は顧客先を飛び回っているので、普段営業部門には人がほとんどいない。以前からノートパソコンが支給されてはいたが、移動中にノートパソコンを開く時間もなく、宿泊先のホテルでしか『戦略箱』を利用できないのが実情だった。
そこで同社は2016年3月に「iPad」を全営業担当者に配布。これにより、移動中でも空いた時間に『戦略箱』を見られるようになった。「今まで無駄になっていた時間が活用でき、非常に便利になりました」と遠藤課長は話す。
『戦略箱』はタブレット端末やスマートフォンに対応しているので、「iPad」を通じて、外出先からでも『戦略箱』に蓄積された情報を閲覧できる。たとえば新規開拓を行う場合でも、目的の顧客先に自社の口座があるかを『戦略箱』の顧客管理機能で検索し、口座がなければ訪問するといったことは日常茶飯事。また社内で「回覧」と呼ばれている掲示板機能には、「こんな新商品ができた」あるいは「ミーティングでこんなことがあった」ということや、会議の議事録、メーカー情報など、社内のあらゆる情報が配信される。移動中に、朝のミーティングで幹部がどんなことを話したかをチェックしている人も多い。基幹システムと連携しているので、売上数字を外出先から確認することもできる。
「日報に『他社がこんなパッケージを提案していました』と、写真を添付して情報発信する営業担当者もいます。その日報を見て、デザイン部門の担当者が『ここの写真を撮ってきて下さい』と逆に営業担当者に依頼することもあります。関連部署に情報が自動的に配信されるので、とくに電話をしたりしなくても、関わりのある人がその情報を見ているのです」と遠藤課長はいう。
経営トップも『戦略箱』を積極的に活用
設立 | 1960年8月 |
本社所在地 | 岐阜県岐阜市清本町2丁目44番地 |
代表者 | 吉田 信宏 氏 |
資本金 | 9,500万円 |
事業内容 | 箱、手提袋、包装紙、シール等の販売、既製品と顧客オリジナルの別注品の販売 |
Webサイト | http://www.yamani-p.com/ |