はじめに
こんにちは、株式会社インフォファームの西部です。
先日、富士通主催の技術者向けセミナー「Fujitsu Software Technical Meetup Vol.3」にパネリストとして登壇しました。このコラムでは、要点をご紹介したいと思います。
このセミナーのテーマは、「持続可能なクラウドシステムを支える運用管理」ということで、クラウドでシステムを構築・運用していく中で出てくる課題やノウハウを、エンジニアの生の視点で考察してみよう、というものです。
パネルディスカッション形式で、富士通、セゾン情報システムズ、当社より各1名ずつパネリストとパネラーの4名で意見の交換をしました。
当社の「戦略箱ADVANCED for SaaS」は3つのクラウド基盤でサービス提供しています。私は、複数のクラウド基盤を同時に運用している立場ですが、セゾン情報システムズさんはオンプレミスとクラウドを同時に運用する立場で、富士通さんは複数のサービスを組み合わせたシステムを運用する立場でした。
クラウドシステムの現状
いざ会社に何らかのシステムを導入するとなった時に、今や、クラウドで構築してみようという話は一般的となってきました。とは言うものの、実際は、クラウド基盤を提供するベンダーは何社もあるし、それぞれの個性もある。また、基幹システムなどのレガシーなシステムは引き続きオンプレミスで残さなければならないといった具合に、異なる背景を持つシステムを複雑に組み合わせて1つのシステムとして構築・運用していかなければなりません。
クラウドにすれば簡単に素早くシステムが導入できると思われがちですが、構築・運用する側からすると、必ずしもそうではないという現状があります。
クラウドシステムの課題とは?
では、具体的な問題はどのようなものがあるでしょうか?
●エンジニアのスキル
オンプレミスでは物理的な機械があります。これはこれで、機器を接続したり故障に対応する知識が必要です。一方、クラウドは、物理的な機材が目に見えないので、設定のうっかり間違いや障害が発生した時に、様々な視点から問題個所を特定するスキルが要求されます。
●クラウド基盤の個性
クラウドでシステムを構築する場合、仮想マシンやコンテナという部分は、どこのクラウド基盤を使うとしても、おおよそ同じです。しかし、それらの管理画面や管理方法は異なる部分が多いです。できること、できないことも少しずつ違うので、各基盤の特徴を理解しておく必要があります。
●一元管理
システムを安定的に稼働させる為には、日々の監視が大切です。管理対象のコンピュータが増えてくると、監視だけでも大変な作業になります。クラウド基盤毎に管理手法も少しずつ異なりますし、オンプレミスにはオンプレミスなりの管理手法があります。これらを一元的に管理できる仕組みも合わせて考える必要があります。
●属人化
クラウドのシステムは一度構築すると、案外、安定的に稼働してくれるものです。それが故、特定の人が構築したシステムを別の人が触る機会は多くないかもしれません。はじめに構築した人が試行錯誤して構築したものだと、資料やノウハウがドキュメントとして残されていないケースがあります。システムを構築したら、複数のメンバーでレビューしたり、複数人で管理をするなどの運用体制づくりが必要です。
●仕様変更への追従
モダンなシステムの多くは、他社が提供するWebサービスと相互連携しています。サービスの仕様に変更がある時は事前にアナウンスされますが、必ずしも親切な形とは限りません。HPの開発者向けページでひっそりとアナウンスされていたり、仕様変更までのリードタイムが短いケースがあります。そして、こちら側が対応するまで待ってくれません。定期的に連携するシステムの情報を収集する必要があります。
●エンジニアのスキル
オンプレミスでは物理的な機械があります。これはこれで、機器を接続したり故障に対応する知識が必要です。一方、クラウドは、物理的な機材が目に見えないので、設定のうっかり間違いや障害が発生した時に、様々な視点から問題個所を特定するスキルが要求されます。
●クラウド基盤の個性
クラウドでシステムを構築する場合、仮想マシンやコンテナという部分は、どこのクラウド基盤を使うとしても、おおよそ同じです。しかし、それらの管理画面や管理方法は異なる部分が多いです。できること、できないことも少しずつ違うので、各基盤の特徴を理解しておく必要があります。
●一元管理
システムを安定的に稼働させる為には、日々の監視が大切です。管理対象のコンピュータが増えてくると、監視だけでも大変な作業になります。クラウド基盤毎に管理手法も少しずつ異なりますし、オンプレミスにはオンプレミスなりの管理手法があります。これらを一元的に管理できる仕組みも合わせて考える必要があります。
●属人化
クラウドのシステムは一度構築すると、案外、安定的に稼働してくれるものです。それが故、特定の人が構築したシステムを別の人が触る機会は多くないかもしれません。はじめに構築した人が試行錯誤して構築したものだと、資料やノウハウがドキュメントとして残されていないケースがあります。システムを構築したら、複数のメンバーでレビューしたり、複数人で管理をするなどの運用体制づくりが必要です。
●仕様変更への追従
モダンなシステムの多くは、他社が提供するWebサービスと相互連携しています。サービスの仕様に変更がある時は事前にアナウンスされますが、必ずしも親切な形とは限りません。HPの開発者向けページでひっそりとアナウンスされていたり、仕様変更までのリードタイムが短いケースがあります。そして、こちら側が対応するまで待ってくれません。定期的に連携するシステムの情報を収集する必要があります。
まとめ
各パネリストの立場はそれぞれ異なりますが、同じような課題を持ち、試行錯誤を繰り返しながらクラウドシステムを向き合っているというところが興味深いとことですね。
クラウドだから簡単だということは無くて、エンドユーザー様がご利用されるシステムの裏側にはそれを支えるエンジニアがいて、日々スキルアップや体制づくりなどの工夫をしています。
クラウドでシステムを構築するかどうかを検討する時に、このような裏方的な作業も考慮する必要がありそうです。
セミナー動画は、下記のサイトでアーカイブ配信されています。ご興味がある方は、ぜひ、ご覧ください。
https://www.fujitsu.com/jp/products/software/resources/events/ondemand/