CDP(顧客データ基盤)とは?考え方や役割をご紹介!

CDPとは

CDP(Customer Data Platform)とは、日本語で直訳すると「顧客データ基盤」となります。
言葉通り、顧客に関するありとあらゆるデータを活用するためのプラットフォームであり、 顧客に関するデータを蓄積・統合・分析することで、顧客1人ひとりに最適なアプローチの方法を導き出す支援をしてくれるマーケティングツールです。

CDPが収集する顧客のデータは多岐にわたります。

例えば、顧客の氏名・年齢・電話番号・住所など個人情報のほか、アクセス履歴や検索キーワードも収集します。
これらの様々なデータを統合、管理することで、顧客一人ひとりの人物像が明確になり、より効果的なマーケティングを行えます。

CDPとDMPの違い

CDPは企業が持つ、実名データといった個人情報に加え、アクセス履歴を収集するなど、より詳細なデータを扱います。
対してDMP(Data Management Platform)は匿名の顧客のアクセス履歴など、匿名データを収集します。
このようにCDPとDMPは収集データが異なります。
CDPは一人ひとりに対して情報を収集・マーケティングを行うのに対して、DMPは顧客単体ではなく、全体に対してマーケティングを行うために利用します。

CDPの役割

CDPには主にデータの収集・統合・分析といった役割があります。
これらを用いて、データの一元管理による有効活用、業務の効率化を図ります。

1.データの収集
顧客の氏名や性別、住所などの基本情報に加えて、アクセス履歴や購買履歴、アプリの利用履歴など様々なデータを収集します。
紐づけられたデータや行動履歴から好みや傾向、関心の高いものを分析します。

2.データの統合
収集したデータを顧客に紐づけ、データの統合を行います。
複数個所から収集したデータを統合することで、より正確な顧客情報を蓄積し、分析に役立てます。

3.データの分析
収集・統合したデータを分析することで、顧客に対してより最適な提案を行うことが可能になります。
性別と年代といったおおまかな情報でグループ化していたものを多岐にわたるデータで紐づけ、分析することで 一人ひとりに合わせたアプローチを効率化行えます。

このように顧客一人ひとりに対して最適な提案を行えるように支援する役割がCDPには備わっています。

連携できる

CDPは多岐にわたるデータを収集できるとお伝えしました。
これらのデータはMA(Marketing Automation)やSFA(Sales Force Automation)、CRM(Customer Relationship Management)といった様々なツールと連携することで 氏名・年齢・電話番号・住所といった個人情報に加えて、アクセス履歴や検索キーワード、購買履歴やアプリの利用履歴など膨大なデータを収集、統合します。
統合、一元管理することでデータの有効活用、業務の効率化を図ります。

このようにCDPは、他のツールと連携することで最大限の効果を発揮します。
つまり、現在ご利用中のDMPやCRMをうまく活用することで、 マーケティング担当者は、顧客に最適なアプローチを行うことができ、顧客への対応を飛躍的に向上させることもできるのです。